保護者の皆様、子どもたちの生活発表会へご参加していただきありがとうございました。
また、感染予防対策にご協力していただきありがとうございます。
一週間前まではインフルエンザ等の感染症が流行り、なかなかクラスで揃うことがなかったそれぞれのクラス。「休みの友達がかえってきたら、教えてあげよう」休み明けに久しぶりに会う友達と笑顔で再会を喜び、遊びや生活を通して、さらに仲が深まっていっているように感じています。
戸外遊びや保育室内の遊びの中で、鬼ごっこ、サッカーやドッジボール、リレー遊び、ままごとやごっこ遊び、ボードゲーム…。子どもたち同士で話し合い、ルールや順番、役割を決め、遊びを楽しんでいます。「どうしたら仲間と遊びを楽しめるか」「もっとこうしたら楽しいんじゃない」遊びの中で、心と頭と身体を使って、生きていく力を育んでいっています。4月から育んできた友達同士の関わり。時には意見の違いから喧嘩したり、言い争ってしまうことも。ぶつかったり、話し合うことで、相手の気持ちや考えに気づき、互いを認め合い、友達との関わりを深めてきました。友達が傍にいる安心感、いつも傍で見守ってくれる保育者、家庭で応援してくれている保護者の方、様々な人に支えられながら、その中で生き生きと表現を楽しむ子どもたち。この安心感・居心地感、遊びを通して育んできた力が土台となって、劇遊びの言葉の伝え合いや豊かな表現、自ら取り組んでいこうとする自立心、友達と共に遊ぶ喜びにつながっています。
一人一人が自分らしさを発揮し、他者と協同し様々なアイデアと工夫でチャレンジしていく時代になっています。時代を切り開いていく子どもたち。子どもたちは、遊びと生活を通して、生きる力を育んでいっています。この遊びや生活が、劇遊びがさらに子どもたちの暮らしを豊かにしていく育ちにつながっていくと確信しています。
日々の保育の中で一人一人と丁寧に関わり、自尊と自律を育む環境、遊びと環境を通して保育をしていきながら、一人一人の良さを認め合い、仲間と共に自分たちの生活や遊びを広め、深めていけるように支えていきます。よろしくお願いします。
児童精神科医 佐々木正美先生は、『子どもの望み通りに手をかけすぎたから、子どもがダメになるなんてことは基本的にあり得ません。要求していないのに、水をやりすぎたり、肥料をやりすぎてはダメですよ。一番の基本になるのは、スキンシップである。
子育てでもっとも大切なことは、「根拠のない自信」を子どもの心にたっぷりとつくってあげることです。なぜなら、そうした自信をもつことで、人は生き生きと幸せに生きていくことができるからです。
「根拠のない自信」とは、勉強ができるとか、スポーツが得意であるとかの「根拠のある自信」とは違う「自分に対しての揺るぎない自信」です。』と言っています。
乳幼児の大切な時期に、「自分に対しての揺るぎない自信」「自尊と自律」「自己肯定感」。目には見えない子どもたちの根っこの部分を育んでいきたいと思います。