子どもたちは、日々の保育の中で、
はじめての世界と出会い、心が動き、感じ、気づき、様々なことを経験してきました。
好きな絵本に出会ったり、好きな玩具に出会ったり、友だちと戸外に出て思いっきり体を動かしたり、自然と関わったり…。
その出会いの一つ一つが子どもたちの感性や表現を豊かにしていきます。
生活発表会では、日々の保育の中で
大好きな絵本に出会い、繰り返し読んでもらいながら、
保育者と共に絵本の中の世界を表現する面白さや楽しさを感じたり、
生活の中で感じたことや経験したことを自分なりに表現したり、
物語に親しみ、登場人物になりきって台詞や言葉のやり取りを友だちと共に
自分なりに表現することを楽しんできました。
発表会や日々の保育を通して、
「世界の素晴らしさを感じ、学んでいく」新たな自分と出会い、
モノと出会い、人と出会っていっています。
「好き」「楽しい」「わくわくドキドキ」
心が動くからこそ、言葉や表現が生まれます。
「またやってみたい」「してみたい」あそびへの意欲につながり、
一人一人の自分らしい表現を育んでいきます。その根っこにあるのは安心感です。
「子どもたちにとって、自分を分かってくれる人の存在のいかに大きいことか」
特に0歳〜1・2歳までの信頼できる大人との基本的信頼感がその後の人生を大きく影響します。
その愛情・安心感をもとに、自ら環境に関わっていきます。
自ら関わっていくからこそ、納得いくまで繰り返し挑戦し、試行錯誤を繰り返し、自分で「できた」ときは大人の顔を見て満面の笑みを見せます。
人は人と人との間で成長していきます。
生きることを感じ、そして自分の周りの世界を自分で意味づけていきながら、
分かっていく、知っていく、学んでいきます。まさに保育は“生きる営み”です。