身近な大人から一人の人間として自分の意志が尊重され、
安心して様々な物事に取り組むことができる環境の下、
子どもたちは今の自分がもっている心身の力を存分に発揮して、
自分でしてみようとする気持ちを強くしていく。
歩くときの姿勢も次第に安定し、手を自由に使えるようになって、
様々な遊具で遊ぶようになります。
興味をもったものや遊具で保育者と一緒に遊び、
遊ぶ楽しさを経験することを通して、
自分から遊びだし、遊びに夢中になり、より意欲的に遊ぶようになります。
遊びにおいて子どもたちの心と体は密接に関わり合っており、
保育者や周りの大人の関わりに支えられて遊び込む経験は、
心身両面の発達を促していきます。
大切にしてもらった体験を再現(お世話遊び)
1歳児の保育室の中には赤ちゃんの人形や動物たちの人形がいます。
子どもたちは親しみをもち、日々関わっています。
人形に対して抱く情緒的な感情は、
身近な大人からの愛情深いふれあいから育まれます。
自分がやってもらったように人形をかわいがり、
抱きしめるなどのしぐさでそれを表現します。
乳児期から人との関わりにおける感受性が育まれています。
物を操作して遊ぶ
形や大きさを理解して、それを使ってすくいます。スコップを持つ手とたらいを支える手は互いを補うように協調しながらそれぞれの役割を果たし、視線はスコップを持つ手に注いでいます。
左右の手が協調して動かし、目と手の協応、空間の認知につながっています。